13日、 ウ〇チは何味?(その1)

天気予報通り今日は一日中雨。昨日、紅小玉を定植して大正解!         

 幼い頃、仲が良かったサブちゃんは戦前に建てられた近所の古い一戸建の貸家に住んでいた。母と兄の3人暮らしで父はいなかった。60年以上前のトイレはポットン便所が当たり前で、一度借りたことがある。陶器製の薄い緑色の和式便器は黒光がする薄い床板に置かれていた。少しガタついた床板のすき間から便壺がまる見えで、またいだ時に落ちそうな恐怖を感じた。トイレ独特の異臭を我慢しながら慎重にまたいで用を足し終えると、入る時は気がつかなかったがトイレットペーパーがない。便器前方に4つ折りにして切った手頃な大きさの新聞紙が何枚も置いてあった。便壺を見下ろすと、三角形の小さく顔を出した糞尿色に染まった新聞紙が見えた。トイレットペーパーの代わりに新聞紙を使って拭いていることがわかった。硬い新聞紙をクシャクシャにして拭いたあと、軽いショックを受けながらもさっぱり気分で退出… つづく