9日、 東京丸で沖縄へ(10) 那覇 ジャッキーステーキハウス

 今でも人気の当時のAサイン(米軍公認の飲食店)レストランのジャッキーステーキハウス。去年、祝開店70周年を迎えた。54年前に行った店の外観が印象深い。現在地に移転する前の店は西武門(にしんじょう)の交番の隣にあった。店の入り口の上にはなんと青、黄、赤の信号機が設置されて度肝を抜かれた!店内の混み具合を店外に知らせる店主のアイデアらしいが親切な気配りだと思った。店内に入るとドア左にオーナーさんらしき白髪短髪の老人が座っていた。店内は広いが食事ができる店とは思えないうす暗さ。空いている席に通されたが背もたれが高く、隣の席が見えないほど。数組のアメリカ人のグループがいたようだが静かな会話に彼らのマナーの良さを感じる。日本人は我々だけ。メニューを持ってきたウェイトレスにびっくり仰天!なんと裸足で接客しているのだ!これをどう受け止めるかはその人次第だが、私は裸足で歩けるほどとても清潔なんですとアピールしているのではないかと思う。料理の内容はスープ、野菜サラダ、メインのビーフ、コーヒーがコースで8ドルほどだったと記憶している。半世紀ぶりに東京バナナのお土産を持って移転した店を食べに訪問。店外には行列ができ、相変わらずの盛況ぶりに安堵。ウェイティングリストの名を記入後、店員さんからしばらくお待ちくださいと声かけあり。名前を呼ばれて入店してすぐ、店を切り盛りしている支配人らしき女性(お孫さん)にお土産をわたし、初代の遺影とAサインの認定証が入った店内壁の上に掛かった額縁に合掌。追加で注文したオリオンビールを飲みながら口に含むビーフの味は本土復帰前と変わらなかった。