消防士たちは燃え落ちた家の周りで作業をしている。やがて警察が合流。煤けたにおいが充満して初めて経験する火事の現場を目の当たりにして驚くことばかりだった。我らちびっ子ギャ〇グはサブちゃん家の中や周りを母ちゃんと一緒に必死で探し回った。すると仲間の一人が便壺に落ちた何かを発見!もぞもぞと動く毛が生えた何かを見て「ネズミだ、ネズミがいる!」と、叫んだ。全員が集り、興味半分で棒で叩いたり、小突いたりしたら「痛い、痛いよぉ!」と子供の声。なんとそれは探していたサブちゃんだった。消防士が汲み取り用のふたを開け、身体を引き上げた。サブちゃんはあごから下が糞尿まみれ。母ちゃんは喜びのあまり抱きつこうとするが臭すぎて近づけない。消防士に井戸水で口の中と全身を洗い流してもらったサブちゃんは放心状態。両膝を着いて、それを抱きしめる母ちゃんは号泣。さすがの我らももらい泣き。後日、サブちゃんに聞いた。「どうやって落ちた?オ〇ッコとかウ〇チなんか口に入った?どんな味がした?」。すると、思い出すのも嫌だという顔をして、「用を足していると火事だという声がして煙が便所に入ってきた。慌てて出ようとしたら、床板が外れて中に落ちた。片手で何かをつかんでいたため足から落ちたがしだいに身体が沈んでいった。」二度とない経験談をさらに直球で深掘りする。「中に落ちてからウ〇チが口に中に入った?どんな味?ねぇ、ねぇ、教えて!」と仲間がせがむ。「あれは苦い、苦いんだよ!」その答えを残してサブちゃんはすぐに引っ越した。サヨナラも言わずに…