6日、 東京丸で沖縄へ(7) 本土復帰前、ベトナム戦争当時の沖縄

 行政はすべてアメリカが握り、琉球政府に主権はなかった。軍用車両が我が物顔に走りまわる車両は右側通行、通貨はUSドル、もちろん郵便料金もドル表示。まるで沖縄はアメリカの植民地同然の状態。昭和47年5月本土返還直前に発行された琉球政府最後の5セント切手には英語で「final issue」の表記。この切手1シートをアメリカによる統治終了記念として買って今でも大切にしている。なぜ日本語ではないのか?最後の最後までアメリカの支配欲求の表現が隅々まで浸透しその徹底ぶりに憤る。お目こぼしは免税地域の指定くらいか。驚くことに違法薬物のマリ〇ナや米軍横流しの〇銃が闇で買えたのである。嘉手納基地ではベトナムへ爆撃に飛ぶB-52がずらりと並ぶ。兵站基地には「SEA LAND」の戦死者を本国へ移送するコンテナが数え切れないほど並ぶ。コザ(現沖縄市)では米兵目当ての飲食街が軒を連ねる。米兵による犯罪も後を絶たない。中でも許せないのは未成年者への性暴力。実際に歩いて初めてアメリカ(軍)統治下の沖縄の現実を見た。日本政府はベトナム戦争に加担しているのではないか?目を覆いたくなる支配状況をメディアはオブラートで包んだように報道していることが理解できない。こんな世相の中でも沖縄の人々はたくましく生きている。心の底から声援を送りたい。頑張れ、沖縄!